2000/04/15 神奈川県中津川上流フィールドテスト
 

「4センチ前後で1秒に1mくらい沈むミノーがほしいなぁ」。これはリンクのページでもおなじみのK++さんが掲示版に残された一言である。堰堤でのルアーフィッシングをメインにしている彼にとって、深場にすばやく沈んでくれるルアーは魅力があるに違いない。しかしそれは小渓流専門の私にとっても同様である。現在使用しているtakiミノーでは深場をすばやく攻めることはできない。また、ディープダイブやジグとは違った味があるかも知れない。そこで早速試作してみることにした。 ところが、始めてみると、なかなか難しい。なにしろ1秒に1m沈まなければならないのだ。重くすると当然泳ぎが悪い。毎日風呂につかりながらの試行錯誤の末、できあがった試作品を持ってフィールドに出てみた。

渓流の桜は今が見頃桜の花の下で釣る 試作ミノーにアタックしてきたヤマメ底から引き出したヤマメ

場所はおなじみの中津川上流。予報は雨。その前にテストを終わらせたかったので、いつもよりも早めに到着した。気温水温ともにやや低めであるが、うれしいことに水量が豊富で、至る所が好ポイントになっている。早速深場に向かって新ミノーをキャストしてみるが、風呂場のテストとは違う。ラインの抵抗が思ったよりも大きいために期待通りのスピードでは沈んでくれない。やがて岩にぶつかりながら、底近くを流れていくミノーを確認できたので、いつもの様に軽くロッドをあおってリトリーブする。「あっ!でた」・・・。突然、底岩からニュルッと飛び出した魚体は、新ミノーめがけて突進してきた。しかし、激しい魚信は感じたものの、残念ながらフックには掛からなかった。第1投から興奮させられるなんて、今までになかったことである。ところが喜ぶのはまだ早かった。なんと2投目も同じような状況でリトリーブしたにもかかわらず、そいつは体をくねらせて飛び出してきたのである。ロッドに確かな手応えを感じたので、思いきり引き抜いたところ、元気のいいヤマメがあがってきた。体長は23センチあった。

水量豊富で深場があちこちにあった。 23センチあった。

午前10時、大粒の雨が降り出した。しかしまだ水の濁りはないので、雨具を着てから、しばらくポイントを探し歩く。大きな淵を覗きこむと渇水時には信じられないくらい深くなっている。対岸の岩すれすれにキャストしてしばらく待つと、やがて底に達したミノーはゆっくりと転がる様に流れていく。一番深い場所に来たとき、リトリーブを開始した。すると予想していた様に、底岩のところからギラリと鈍く光った魚体が舞いながらアタックしてきた。おそらくヤマメであるが、何故だろうフッキングがうまくいかない。太めのミノー本体の割にはフックが小さすぎるのか?
やがて激しくなった雨の中で一人首をかしげる私であった。