2000/10/7 2000年最後の早戸川釣行


ここ数ヶ月、休みなしの仕事に追われていたが、やっと一段落して、昨夜は盛大に打ち上げが行われた。おかげて今朝は二日酔い気味である。
しかし渓流釣りは来週一杯で禁漁期間に入ってしまう。チャンスはあと数回しかないのだ。この時期に二日酔いなどで寝ていては一生後悔すると、痛い頭をおさえつつも車に乗り込んだ。

林道の入り口付近から下流を見ると、釣り人がたくさん川に入っている。駐車スペースも見当たらない。徐行しながら川沿いを行くが、良さそうなポイントには先行者がいて、静かに糸をたれている。
ロングキャストのできるルアーやフライと違って、餌釣りやテンカラは、魚に気づかれぬように神経を使う釣りである。できるだけ邪魔はしたくない。もう少し上流のポイントに向かうことにする。
 
 
今年最後の早戸川のヤマメ



国際ます釣り場で日釣り券を購入して、3キロ程上流の広い河原に下りてみた。毎週のように雨が降っていたので、水量はとても豊富。岸壁のいたるところから水が噴出し、勢いよく沢へ流れ込んでいる。相変わらず良い渓相の川だ。

早速、takiミノーをセットしてキャストしてみる。なんのチェイスもない。しかし、久しぶりにロッドを振った感覚がうれしい。川の匂いも水の音もなつかしく感じる。このポイントは深い淵があまりないので、瀬を中心に丹念に探っていく。流れが緩やかになる大岩の陰は、魚が隠れている可能性が高く、何度もトレースしたくなる。切り立った崖の際もねらい目だ。


 
おなかの紅色がわかりますか?

たとえチャラ瀬であっても可能性は十分にある。水深15センチくらいの瀬から、ヤマメを釣りあげた話はいくらでもあるのだ。そう考えると、いたるところポイントだらけで、むやみにウェーディングできなくなるはずだ。川を横切る場合はまず一度、その場にルアーをトレースしてから渡るほうが良い。川に足を入れた途端に大物がスッと走った、などという経験があると思うが、それだけで一回チャンスを逃したことになる。ルアーフィッシングはポイントを読むことも重要だが、とにかく数多くキャストすることが一番大切なことだと考える。

早戸川林道と川が交差して、やがて渓流が右側に見えてくる。ここは道幅も広く、十分な駐車スペースがある。この辺りもすばらしい渓相だ。美しい滝があり、わずかな太陽光線を受けて虹ができていた。大きな落ち込みがいくつもあり、激しく白泡が立っている。水は対岸の岩壁にぶつかって方向を変えており、そこの流れは緩やかだ。
その岩壁に向かってキャスト。パチーンとミノーが岩にぶつかる音がする。ミスキャストである。しかし落ちた場所は悪くなかった。キビキビとスイムする感触がロッドから伝わってくる。ミノーも破損していないようだ。

中央の白泡のところでヒット!! この日釣れたイワナの腹もすっかりオレンジ色でした

目前の白泡の中をトレースすると、突然グイッとロッドが引き込まれた。ゴンゴンゴンと何度も首を振る様子が伝わってくる。久しぶりのヒットなので逃がしたくない。
このまま乱暴に引っこ抜いてしまおうかとも思ったが、気持ちをぐっと抑えつつ、やさしく足元に引き寄せた。体長は23センチ、腹がすっかり秋の色にそまった綺麗なヤマメであった。