2002/09/29 布川のイワナ

「あぁ!」思わず天を仰いでしまった。
大きなヤマメがtaki-minnowを追いかけているのに、よそ見をしていて気づかなかったのである。
飛びの悪かったミノーを、適当な気持ちで回収している途中だった。

ルアーフィッシングには、いわゆるひとつの道がある。ルアーフィッシング道だ。
精神的忍耐力があり、集中力がなければ釣果はあげられない。
始めキャストで中リトリーブ、赤子泣くとも・・・ミノーから目をそらしてはいけないのだ。
例え、水着のお姉さんが水浴びをしていたとしても、邪念は捨てなさい。
そして、ミノーの動きに集中すれば、必ずや良い結果が生まれるだろう。
大きな淵の前で、風変わりな釣り師が一服していた。「むっ、邪念・・・。」
僕はその男と目を合わせないように、淵に近寄り、対岸をにらみつけた。
しかし、気がつくとその男は僕のすぐ近くにいて「へー、ルアーなんだぁ。
ずいぶん大きいな。じゃぁ大物狙ってんだなぁ」と軽〜く声をかけてきた。
「ええ、たまに小指みたいのも釣れますが・・。」

その男は僕のキャストをジーっと見ている。「邪念をすてろ、精神を集中するのだ」
「でもなぁ、木に引っ掛かったら格好悪いしなぁ」などと結局余計な邪念が入り、
その淵ではろくな釣果を得られなかった。
その男もサッサと上流へ歩いていってしまった。
白泡の所でヒット! 障害物は絶好のポイント
川を渡る前に、一度その場所にキャストしてみる方がよい。
ウェーディングした途端、魚が逃げることがよくあるからだ。
案の定、写真(左上)の場所でイワナが出た。
思った通りのルートを、思った通りに引いてくる。
そして、思った通りのポイントで魚が出ると、たまらなく嬉しい。
今なら型は小さいが、元気な渓流魚たちが遊んでくれる。
出来るだけフックの返しは潰して、やさしいタックルで臨んでいただきたい。
そうすれば禁漁期間の間に大きく育ち、来年もまた楽しませてくれるだろう。