2002/09/14 中津川のヤマメ


狙った場所にキャスティングができない、複雑な流れの中でミノーが泳がない、思った通りのアクションで、魚を誘うことができない。昨年とは違う自分に、もどかしさを感じていた。そこで、基本に返ることにしたのである。ロッドを以前のものに替え、taki-minnowも以前の形に戻した。

細かい雨が降る中津川。水量は多め。気温は肌寒く、半袖ではいられない。唐沢キャンプ場付近の滝の所から釣り始める。出来上がったばかりのミノーが、一投目からキビキビと泳いでくれた。こうでなくてはいけない。重心をずらしたり、背に細工をしたりと、凝った作りを追求していたが、本末転倒、それが少しずつアクションを犠牲にする要因となっていた。シンプルな構造が一番良い。操るのはあくまでもアングラー側だ。持ち得るテクニックを駆使して釣り上げるからこそ楽しいのである。

川全体に白泡が立っているが、対岸に切り立った岩の真下は緩い流れだ。そこでじっと身を潜めているヤマメの姿を想像しながらキャストする。ミノーは弧を描いて飛んでいき、対岸すれすれにポトリと落ちた。すぐさまロッドを煽ってリトリーブを開始。しかし、ラインスラッグを解消しきれず、ミノーが流れた。

気がつくと7〜8メートル先に不自然な白泡が立っている。一瞬間をおいてから、それが魚であることにやっと気づき、思い切りフッキング。もがき続け、水しぶきを上げて必死に抵抗するヤマメ。フックが外れやしないかと肩に力が入ったが、無事にランディングに成功した。小ぶりだが、元気なヤマメ。今シーズン、中津川ではほとんど釣れなかったので素直にうれしい。

シーズン初日から使ってきたロッドは、大手メーカーの製品だ。使ったその日に「ん?」と思ったが、今日まで使い続けてきた。高い金を払ったのだからという気持ちもある。軟らかいので、魚とのやり取りは楽しい。しかし、キャスティングやトゥイッチングにかなりの支障があった。もともと単純な動きのミノーだ。演出してやらなければ生きてこない。ミノーの動きが悪くなっていた上に、まともなロッドワークが使えないのでは、釣果が下がるのも当たり前である。禁漁まで残り1ヶ月、まだまだ大物は狙えるはずだ。