2004/05/22  本谷川のイワナと小ヤマメたち


いよいよ渓流が混んで来た。中津川沿いの林道には車が何台も止まっている。河原を見下ろすと釣り師が竿を出している。どうやら僕は出遅れたようだ。そこで支流の本谷川に入ってみた。石の上に濡れた足跡がついている。先行者がいるのは承知だが、渓相がすばらしいのでキャストせずにはいられない。適当なポイントを見つけてミノーを流すと、サッと小魚が散る。2度目のキャストには良型がアタック、しかしコツンと微妙な感触を残して隠れ去ってしまった。それにしても中津川本流のヤマメと違う素早い動きには驚かされる。




それきり魚影はない。数人の釣り師が河原や林道をうろうろしている。気を使いながらの釣りは疲れるので、歩いて上流へ向かうことにした。1時間ほどして、キュウハ沢を超えると林道の終点だ。ここから先、本谷川はオバケ沢と名を変える。その名の通り静かな沢。放流はされていないので、おそらく釣れれば天然ものである。





本谷川最上流、霧で周辺がぼんやりしている。堰堤で小さなヤマメが釣れた。プルプルとかわいい魚信であったが、一人前にミノーをくわえ、身をくねらせながらあがってきた。僕の手に収まった感じでは約12センチ、すごく元気な小ヤマメだった。






堰堤から少し下流のキュウハ沢出会いでイワナが釣れた。ふたつの川が交わる場所に沈み岩があり、流れが深い渦を作っている。その中心でググッときた。おそらくミノーをくわえて岩の下へ潜るつもりだったのだろう。深い場所で黒い影だけがのた打ち回っていて、なかなか上がってこない。ラインにテンションをかけつつ下流へ移動するが、キュウハ沢からの流れで足を取られそうになる。何度もラインが緩みかけた。しかし自作のアユフックからイワナの口が外れることはなく無事に取り込み終了。手にとると18センチの太ったイワナであった。


林道終点付近の堰堤 キュウハ沢出会い

その後は小ヤマメばかりで良型のヒットはない。雨も降り出したので帰路についた、時計を見ると午後3時。朝6時から始めたので9時間もこの川にいたことになる。本谷ファンには申し訳ないが、正直なところ、堰堤ばかりで好きな川ではない。しかし明らかに魚の元気度が違う。彼らの動きは速く、早巻きでも充分釣れる。また、凝ったロッドアクションも必要ない。型にこだわらなければ意外に初心者向けと言えるかも知れない。