Simple Outdoor Life を求める理由

2005年3月まで、ハンドメイドのアウトドアグッズを紹介するホームページを運営していた。
その名も「The Simple Outdoor Life」
おかげさまでたくさんのアクセスをいただいたが諸事情で閉鎖した。
しかし、このブログを使って少しずつ自作グッズのコーナーを復活させるつもりだ。今回は閉鎖するまでトップページに書かれていたコンセプトを紹介したい。


私は何故、Simple Outdoor を求めるのか

1988年夏、その日私たちはキャンピングカーでアウトドアを楽しんでいた。
自慢のキャンパーはハンドメイドで、車内には様々なアイテムが積まれており、どんな時にどんな事態が起こっても対応できるようになっていた。例えば家庭用の電気製品を使う事ができたし、寒い日には電気毛布で寝る事もできた。また、汚れた物はシャワーで洗い流す設備もあった。

ある日妻と二人で近所の河原に出かけた。私はテーブル、イス、BBQコンロをセットして妻は車内のシンクで下ごしらえ、やっとセッティングを終えて調理を始めた頃、一組の男女がバックと小さなスチロールの箱だけを持ってやってきた。

彼らは流木にちょこんと腰を掛けてバックから小さなステンレスの箱を取り出し、その中の炭にたやすく火を付けた。スチロールの箱からビールと食材を取り出し仲良く寄り添って焼き始めた。よく見るとステンレスコンロもスチロールの箱も手作りである。食材は肉だけでなくシーフードからトウモロコシまできちんと切り揃えてある。皿などは使わずに焼きながらその場で食べている。
食べ尽くした頃バックから日本酒のこびんを取り出して二人で交互にラッパ飲み。やがてすっかり灰になった炭をきれいに掃除してコンロとスチロールの箱をたたんでバックに収めた。

彼らのそつの無さに唖然としていると、今度は周辺のゴミを二人で拾い始めた。人の目など気にする様子も無い。
黙々と拾っている。
やがてそのゴミを食材の入っていた袋に入れ、速やかに帰っていった。

当時はアウトドアブーム最盛期でキャンプ場にはお決まりの道具を揃えた似たようなキャンパーであふれていた。私たちも彼らに同化することによってベテランキャンパーになった気がしていたのである。
私たちはあの若いカップルからアウトドアをシンプルに楽しむことを教わった。やってみると意外に気楽で軽快である。市販の道具を買い揃えるだけではなく、みずからの目的に合った道具を自作することも再認識させられた。彼らの行動は実にあざやかで、私たちは未だに彼らのレベルに追いつく事が出来ない。