嫌フォン

イヤフォン右側の音が出なくなってしまった。
そこでパッケージと保証書、そしてぐるぐる巻きにしたイヤフォン本体を鷲づかみにして電気店にもって行く。
カウンターにいた女性店員2名に 「イヤフォンの音が出なくなったのである」 と告げると、「新品と交換する」と言ってくれた。
 
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さっそく彼女たちに不良イヤフォンを渡そうと手にしたところで気が付いた。
なんとシリコン部分に耳垢がたくさんついている!
ま、まずい。。
指でぬぐっても取れない。
「フッ、フッ・・」
彼女たちの前で何度も息を吹きかける。
しかし、天下のソニーに使われている特殊シリコンゴムの吸着力は半端ではない。
どうしよう、どうしよう 「フッ、フッ・・」
結局、三分の二ほど取り払ったところで手渡してしまった。
それでも彼女たちは始終すました顔、クレーム品と引き換えに新品をくれた。

深々と頭を下げられ、僕は気持ち良くその場を去る。
ずっと見送ってくれて親切な女性たちだ、よく教育されている。
僕は角を曲がって駐車場に向かう。
でも、何となく引き返して壁ごしに彼女たちの様子を覗き見た。
すると一人は今にも吐きそうな、まるで渋柿でも食ったような顔でイヤフォンをパッケージに収めている。
もう一人は嫌~な顔をしつつも必死に笑いをこらえている、なんとも複雑な表情が見えた。

なんだよー、あの笑顔はまやかしかよー、キムタクのだったらフリカケにしてもいいと思ってるくせにぃ・・